登山口観察学入門
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File No.018

 車で沢を横断する!?


大倉岳登山口手前にある河床路。ところで車を沢の真ん中に残して、どうやって撮影したの? って思うでしょう。防水長靴を履いていたので、そのまま降りて沢の中を歩き、手前から撮影したのでした。東北地方の林道や登山口は、路面が悪いところも多いので、長靴は必需でした。

 
 青森県の大倉岳・阿弥陀川登山口に向かったときのことです。未舗装林道の途中に、幅7mの沢を渡る箇所がありました。細い沢筋から林道上に水が流れていることはよくありますが、ここまで幅の広い沢が、そのまま林道を横切っているのを見たのは、さすがに初めてです。ごく浅い流れなので、車で沢を渡るといっても、何ら問題はありませんが、大雨のあとは要注意です。
 こうした道のことを「河床路」と呼び、東北地方では時々見かけました。このようにそのままのところもあれば、林道と交差するところだけコンクリートでごく浅い樋状にしてあるところもありました。