登山口観察学入門
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File No.011

 ひぇぇぇぇぇ〜


周囲に散らばった破片が、衝撃を物語っています。落ちてから、さほど時間が経っていないのでしょう


おそらく、ここに一度落下したものと思われます。岩の大きさに比べれば、道路の被害はわずかのようですが、運悪く人間に当たれば確実に死にますよ

 
 必要以上に怖がらせるのはよくないと思うので、どこで撮影したものか伏せておきましよう。某登山口に続く舗装林道で見かけた光景です。
 道路上に40cm四方もある岩塊が、どーんと居座っていました。その周囲には、飛び散った岩の破片も多数散在しています。数m離れてアスファルトが剥がれ、コンクリートの側溝が少し壊れているところがありましたから、おそらく崖の上から一旦、ここに落下して、衝撃でさらに跳ね返ったものと思われます。

 こんな岩が車を直撃したら、相当な被害を受けるのは確実です。まして生身の人間なら生きていられるはずもありません。写真を撮影しながら、冷や汗が出てきました。

 登山口に続く林道といっても、落石の危険はゼロではありません。みなさんもくれぐれも注意してください。崖下に続く区間、特に「落石注意」の標識があるところでは、素早く通過することです。それくらいしか対策はありませんからね。