登山口観察学入門
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File No.010

 ユニークな登山口2 巨大ジャングルジムがある登山口!?


真下から見上げた雪崩防止柵。格子状に組み上げられた鋼管は、ジャングルジムを思わせます


「鉾ヶ岳登山道入口」と書かれた標柱と、雪崩防止柵。登山道は、その真下をくぐって続いています

 
 「シャッターがある登山口」と同じく、今回も新潟県です。海谷山塊の鉾ヶ岳登山口に行くと、林道終点に鋼管を組み合わせた巨大構造物が、待ち構えていました。格子状に組み上げられた構造は、ちょっとジャングルジムのようにも見えます。でも高さは10mを優に超えていて、真下から見上げると首が痛くなるほどです。

 さて、この正体ですが、取材者はすぐにわかりました。ヒントは、ここが豪雪地の谷間であるということ。もったいぶってないで正解を教えましょう。答えは雪崩防止柵です。隙間だらけですが、雪崩を食い止めるにはこれで十分なんですね。

 一般的な雪崩防止柵には、もっとシンプルなものもありますが、ここの防止柵は巨大です。実は、まったく同じような構造の砂防ダムもあります。砂防ダムには、隙間を空けたダムや、このように鋼管を格子状にして作るダムもあって、合わせてスリットダムと呼ばれているそうです。隙間があるため大きな岩などは堰き止めますが、土砂は適度に流すので、ダムに土砂が堆積しないメリットがあります。土砂災害には、こうした構造の方が向いてるんですね。雪崩に対する発想もおそらく同じなんでしょう。