登山口観察学入門
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File No.005

 懐かしい集落

 秋田県の大平山地・銀ノ沢登山口に向けて、山の中にうねうねとのびる狭い舗装道路を入っていくと、茅葺き屋根の民家が並ぶ北ノ又という小さな集落が見えてきます。ほとんどが茅葺き屋根の建物なので、なんとも懐かしい風景です。まるで昭和30年代にタイムスリップしてしまったような錯覚に陥りそうなほどです。
 茅葺き屋根を維持するためには、定期的に葺き替えする必要があって、しかも大量のカヤを確保するのは容易ではなく、葺き替え作業自体も大変なんだそうです。できれば日本の山里らしい風景を残してほしいものですが、でも、そういう労力を知らない人間の勝手な願望だと家屋の所有者から怒られるかもしれません。

 
   
    電柱や車、ブルーシートがなければ、映画のロケにも使えそうなほど。癒される風景だなぁ