登山口観察学入門
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File No.001

 林道で野生パンダに遭遇!!


おや! 何かの動物が木にしがみついているぞ。タヌキじゃないみたいだけど、なんだろう。


ま、まさかのパンダだ!! それにしても左手にゴム手袋をつけているのは、なんで?

 
 山梨県と静岡県の県境上にある安倍峠に向かったときのことです。時間はかかりますが、狭いながらも舗装された林道が峠まで通じています。そんな林道を上がっていくと、前方の木に何かの動物がしがみついていました。遠目に見るだけでは、種類まではわかりません。取材者は、そっと車を近づけて、ぶったまげました。何とそこにいたのは、パンダだったからです。これは大発見です。一大事です。

 どこかの動物園からパンダが逃げたなんてニュースは聞いてませんから、もともと日本に棲んでいる野生のパンダに違いありません。確かによく見れば、白と紫色のツートーンカラーになっていて、ジャイアントパンダとは明らかに異なるようです。しかも、ふたまわりくらい小さいので新種と思われます。古い時代に大陸のジャイアントパンダと分かれて、日本列島で独自の進化を遂げたのでしょう。
 発見地は安倍峠の中腹ですから、名付けるとしたら、やっぱ「安倍パンダ」でしょうか。まるでお笑い芸人の芸名みたいだって、口が裂けてもいわないでください。れっきとした日本固有のパンダなんですからっ(怒)。

 日本にも野生パンダがいたとなれば、年間1億円も払って、ありがたがってジャイアントパンダのペアを中国から借りなくてすむということです。これは、確実に対中国戦略上も重要な意味をもってくることになりますよ。例えば、ジャイアントパンダよりも希少なパンダということで、年間5億円で中国に貸し出すというのはどうでしょうかね。我ながらいいアイデアだと思うんですけど(^_^)。