2012年3月27日(火) 関西下巻も刊行に向けて順調に進行中

 その後、更新していなかったので現状を少々。昨年秋から『関西周辺登山口ガイド・下』(神戸新聞総合出版センター)の取材・制作がスタート。現在はまだ初校を戻したところなので、刊行は5月頃になりそうだが、大峰山脈や台高山脈、鈴鹿山脈のほか、世界遺産の熊野古道など、関西では見落とせないエリアもあるので、ぜひご利用いただきたい。また、7冊目の続刊として『東海登山口情報』の刊行も決定!! 刊行時期はまだ未定だが、今春以降取材を開始する予定だ。
 最近では、まったく異業種の大手企業から声がかかることもあり、本会の活動も少しずつ知られるようになってきたことを実感している。それでも知名度はまだまだだが、どちらにしても登山者のみなさんの円滑な山行計画遂行のお役に立てるよう、今後もさらなる取材を重ねたい。

2010年5月18日(火) 念校も終了
 先週末で、最後の念校(3校)も終わり、あとは出版社での最終チェック、カバーデザインの決定を経て、印刷するだけとなった。
 昨年秋から取材を開始し、地図原稿作成→本文原稿作成→内校2回→地図の初校→本文入稿→前付地図原稿作成→本文初校→前付地図初校→本文再校(この段階から写真と地図が入る)→念校…と続いてようやくゴールが見えてきた。
 実は12月3日の日記で取材完了と書いているが、本文原稿を作成していて見落としていた登山口があることに気づいたり、実際に現地へ行って再確認しないとわからないことが出てきたりして、結局、2〜3月も何度となく取材に出かけることになった。

 現在は、[南関東+山梨編]から手が離れたので、続く[北関東+新潟編]の原稿作成に取りかかっているところだ。本会・原稿作成担当者は、一太郎ユーザーなので、左写真のような感じで原稿を書いている。画面を黒っぽくしているのは、目の疲労対策。背景が白だと長時間見つめていると目が疲れるからだ。一太郎は、こういう変更がいろいろできるので便利(Wordでも可能かもしれないが)。

 電話番号は手入力しないで、公式サイトからコピペするなどして、なるべくミスが生じないように、さまざまな工夫をしているが、それでもこれだけ文字量が多いと、ゼロにするのは不可能。もし何か間違いに気づかれたときは、ぜひご指摘下さい。

2010年5月8日(土) 再校と地図の校正
 ゴールデンウィーク前から、少しずつ出てきた再校が、7日で全ページ出校完了。ひとまとめにすると、こんなに分厚い。当然、校正紙は片面のみの印刷なので、本になったときは、この半分程度だが、さすがに320ページを越える本だけに校正紙の量も半端じゃない。

 加えて前付に入る分県地図や山域図の初校も上がってきた。もともと細かい地図に加えて、参照ページは、ひとつひとつ、再校をくって確認し、地図校正紙にページ数を書き込んでいくため、かなり赤字が入る。写真下は、こうして赤字で真っ赤になった「山梨県」地図。

 これらは、週明けに出版社に戻し、さらに今月中に3校が出て、それが終わると印刷にまわされる。

 ちなみに出版元は、東京にある「株式会社 双峰社」(そうほうしゃ)。まだ生まれたての新しい会社だが、丁寧な仕事をしてくれる誠実な出版社だ。

双峰社公式サイト


2010年4月15日(木)  初校戻し
 本日、本文最後の初校を出版社に戻した。校正といっても、これだけ情報量が多いとかなり手間がかかる。実は入稿する前に内校を2回しているのだが、それでも訂正や修正が多々発生。見落としがないようにチェックしながら、約300ページの校正をすませ、ようやく全ページが終了した。今後、再校と三校と続き、来月にはようやく刊行となる予定だ。
 
2009年12月3日(木) 南関東の取材が完了
 昨日の取材で、ようやく南関東の取材が完了した。今回の取材では、北関東編の取材も並行して行ったため、余計に完了するまでに時間がかかった。9月から南関東の300ヶ所以上と北関東の約250ヶ所もの登山口取材に明け暮れ、さすがに「もう登山口には行きたくない!」というのが本心だが、こればかりは仕事だから仕方なし。今はとりあえず、事故もなく無事に完了して、ホッとしているところ。でも、これから原稿作成作業がたっぷり待ち構えているから気は抜けないのだが…。この取材の成果は、来春刊行予定の『関東周辺登山口情報700・南関東+山梨編』で、ぜひご覧のほど。ちなみに総登山口数は、最終的には800になるかもしれません。
 
2009年11月7日(土) 車上荒らし犯と遭遇!?
 今週、林道途中にある登山口を取材調査したときのこと。登山口の駐車場に到着すると、足立ナンバーの車が1台だけ停っていた。そこは、登山道以外には何もない場所だから登山者の車である可能性が高い。写真を撮影し、林道の先にも駐車スペースがないか確認しようと、車でさらに奥へ行ってみた。少し先にも駐車スペースがあったので、そこも取材してUターン。ところが、再び登山口の駐車場に戻ってみると、先ほどはいなかった多摩ナンバーの車が1台停まっていて、若い男性が先に停まっていた足立ナンバーの車のドアを開けているところだった。え! それっておかしくないか? もし市街地にある駐車場なら、そんなことはよくあることだし、別に怪しいとは思わない。だが、ここは登山者か、地元の人くらいしか入ってこない山の中。そんな場所に登山の格好をしているわけでもない男性がひとり、他県ナンバーの車でやってきて、駐車場にもともと停められていた隣の車のドアを開けていること自体、普通に考えれば「極めておかしい」。確実に車上荒らし犯であると断定はできないが、疑念を払拭することもできない。どうしようか。少し迷ったが、もし本当に車上荒らし犯であれば、このまま見て見ぬふりはできない。特にこういう仕事に携わっている以上、なおのことだ。そこで、もう一度駐車場に戻って通り過ぎるときにナンバーをメモして現場を離れた。そこは携帯電話が圏外だったので、山麓に下ってから110番ではなく、管轄署の代表番号に電話して状況を説明した。対応してくれた警察官も、やはりおかしいと思ったのだろう。すぐにパトカーで現場に向かってくれた。


 ついに登山者の憎き敵・車上荒らし犯逮捕に貢献したことになるかもしれない。でも、結果までは知らせてこないだろうと思っていたら、1時間ほどして携帯に警察から電話があった。なんと現場に行ってみて本人に確認したところ(本人がまだ現場にいたという話で、これは違ったのかもしれないと思った)、同じ登山者なかまの車であることが、はっきりしたとのことだった。私が「お騒がせしてしまって」と恐縮して謝ると、担当官は「いえいえ、全然構いません。今後も何かありましたら迷わず通報してください」と明るくいってくれたので、その言葉に助けられた。だが、警察がそういうのは当然なのだ。「勘違いは困ります」なんてことは絶対にいわない。通報者が萎縮して、次に本当の犯罪に接したときに通報を躊躇するようなことがあってはならないからである。世の中には本当に犯罪であると断言できることの方がむしろ少なく、怪しい事例の方が圧倒的に多いはずだ。怪しいことを何の対応もしないままにすると、その中に何パーセントか含まれる本当の犯罪を見過ごすことにつながってしまう。今回の件も、おそらく警察官も含めてほとんどの人が、目の前で体験すると「おかしい」と思ったはずである。


 間違えてしまった方には、本当に申し訳なく思います。あなたは、登山口でなかまが下山してくるのを待っていただけなのに、突然パトカーがやってきて職質されてびっくりされたことでしょう。それは、私が通報したからなんです。でも、やむを得ないです。今後も普通に考えて怪しいと思ったら、今回の件に影響されず通報します。あまり安易な通報は警察の業務を多忙にさせるだけですから避けるべきですが、でも本当に怪しいと思ったら、みなさんも迷わず通報するべきですよ。警察も通報が常に正しいなんて思ってはいません。通報とは、「怪しいので警察で確かめて」という意味も含まれていると考えましょう。警察の方もそれくらい折り込み済みですから。
 
 
取材制作日記